南砂三,四,五,六丁目アパート(2020/08/10)
南砂二丁目団地から北砂五丁目団地へと歩いて向かっているときに道中で見つけたアパートもついでに軽く回っておきました。
これらはただの寄り道ですが、北砂五丁目団地の記事を書く前に道中とこれらの建築の軽い紹介も挟みたいと思います。雑なGoogleマップの切り抜き画像ですが大体のルートはこのような感じです。左端の青ピンが南砂二丁目団地を示していて、その左の表の通りの順番で回りました。
一番右上のピンは次の記事で取り上げる予定の北砂五丁目団地を示しています。南砂二丁目団地の明治通りを挟んだすぐ向かい側に南砂三丁目アパートがあります。
そのまま南砂町駅前の方まで低層の棟が何軒も建ち並んでいますが、そちらの方には行かずに明治通り沿いに建つ唯一の高層棟だけに注目します。中には入っていないので外観だけの紹介になります。アパート群側の入り口です。高層棟だけはレンガ造りのような外見になっています。入り口には何のために作ったのかはよく分かりませんが、荷物置き場のような台がありました。都営住宅のこういったところにはありがちな公衆電話も置いていないのでいまいち用途が分かりません。ただの荷物置き場でしょうか。先程とは反対側で明治通り側の入り口です。左手の通路は主にビン・カン・ペットボトルなどの集積所を兼ねているようです。少し左を向きます。写真には微妙に写っていませんがスロープがあるのでしっかりバリアフリー化されています。よく見る構造だとはいえセキュリティの欠片もないですね。ゴミ集積場です。1番から14番まであるので各階ごとにゴミを捨てる場所を指定しているのでしょうか。そのまま明治通りを北に歩いているとこのような幟旗がありました。路地に入るとすぐに仙氣稲荷神社という小さな神社がありました。
中学生時代に旧字マニアだったこともあり、江東”區”史蹟 仙”氣”とまできたのに”稲荷神社”が旧字になっていないのには流石にツッコミをいれずにはいられません。個人的には見栄えがいいのでぜひ”稻荷神社”としてもらいたいところです。
ただこれはごく一部の人間だけが気にしてしまうことであるのは間違いなく、読みやすさ・親しみやすさの観点からいうと中途半端に新字体にする理由も頷けます。仙気は"疝気"とも書くようです。話が大幅に逸れてしまいました。神社のすぐ正面には南砂三丁目第二アパートが建っています。しかし、ここは先ほどの南砂三丁目アパートの低層棟のようにどこにでもあるような5階建てのアパートなので特に探索もせず外観の写真だけを撮っておしまいです。
道なりに歩いて葛西橋通りの方へと向かいます。葛西橋通りへ出たところにちょうど南砂四丁目アパートがありました。この写真に写っているのは2号棟で、1号棟はこの左隣に建っています。隣の公園は看板もありますが南砂四丁目公園です。公園のベンチからアパートを見上げます。
上の写真は2016年に(板橋区)西台のアパートを訪れた時に撮った写真です。南砂四丁目アパートの窓と柵(ベランダ)を見てまだこのブログの記事にはしていませんが西台のアパートのものと造りが似ているなと思いました。
この時に撮った写真をまとめて記事にするのもありですが、一応今秋もしくは今冬に再びそこに訪れる予定です。まるで学校の昇降口のような入り口です。中に入り最上階に昇ってみます。公園側以外の外観をよく見ていなかったのでツインコリダーだったのは予想外でした。
今回は寄っていませんが、航空写真を見た感じだと1号棟はツインコリダー型ではないみたいです。窓から外を見ます。2枚目のニトリの看板がある方角は南砂二丁目団地の方角で7,8号棟が見えています。ここまでで紹介した2つのアパート群も見えています。アパートから出て葛西橋通りを東に進みます。通りを挟んだすぐ近くには南砂四丁目住宅という全く別の建物もあります。丸八通りとの交差点で左に曲がると陸橋の先に南砂五丁目アパートが見えてきます。脇に陸橋の下に降りる道があるのでそこに行ってみます。陸橋の下に降りると、木場公園から東へと細長く伸びている仙台堀川公園に入れます。実は先ほど紹介した南砂四丁目アパートの真裏にもこの公園はありました。右手に見えている建物の内中央の2つが南砂六丁目アパートです。看板の説明によると役割を果たし終えた砂町運河跡の辺りをそのまま親水公園として整備したそうです。ただ、真夏ですが川の水があまりにも苔むしすぎているので水遊びには向かなそうです。そもそも柵の中に入れる場所もありません。
南砂六丁目アパートの1号棟には"露骨"という言葉が字面的にも意味的にもぴったりな耐震補強がなされています。形からも分かりますがここもツインコリダー型です。その下には不気味な絵が描かれた塀がありました。
地元の子供たちに絵を描かせた塀はいたるところで見かけますがこれもそうなのでしょうか。妙に上手い気がするのでアーティストが描いたものではないかと疑ってしまいます。この不気味さが卓越したイマジネーションから来ているものなのか、純粋な童心から来ているものなのか、どちらなのでしょうか。もしかしたら絵の元ネタがあるのかもしれません。遊歩道を進むと旧大石家住宅という史跡がありました。
今年の6月に江戸東京たてもの園に行った際には新型コロナウイルスの感染対策としてほとんどの古民家では(普段なら入れるのに)中に入れない仕様になっていましたが、ここは見た感じ開放がされていて管理人がいたので話しかければ古民家の中に入れそうです。このときに中に入らなかったことを今は少し後悔しています。
また雑な切り抜きですが仙台堀川公園の航空写真です。範囲は流石に分かるとは思いますが木場公園の中央から東、そして最終的には北に伸びている細長い緑のエリアです。
ちょうど南砂五丁目アパートがある辺りから仙台堀川公園は東ではなくほぼ直角に折れ曲がり北へ伸び始めます。予定では東砂二丁目団地というこの公園の北端に近い団地(画像右上に赤線で丸を付けておきました)にも後で行く予定でしたが時間の都合上で断念しました。
旧大石家住宅の裏の道から南砂五丁目アパートの方へ抜けて丸八通りの方へ戻ります。低層棟は5階建てですがエレベーターがちゃんと設置されています。広場です。南砂五丁目アパートには高層棟はなく、右のような8階建ての中層棟と左のような5階建ての低層棟しかありません。
次は冒頭にも述べましたが、北砂五丁目団地に向かいます。