葛生踏査記録綴方

踏査の記録を綴る

南千住踏査(2020/08/15)

南千住駅で降りる今回の踏査の本命は白鬚東アパートですが、そこの最寄り駅の鐘ヶ淵駅に行くよりは隅田川を挟んだ南千住駅から徒歩で行く方が自宅から楽に行けるのでこちらで降りました。
この記事では白鬚東アパートに行くまでにした寄り道について書います。南口の歩道橋から見る南千住二丁目アパート駅の南口を出てすぐの歩道橋を上るとすぐ右手方向に南千住二丁目アパートが見えます。都営バスの営業所(車庫)と一体化するアパート地上に降りるとこのアパートの正体が分かります。
都営バスの車庫を兼ねる営業所の敷地内に片廊下のアパートが1棟建っています。都営バスの営業所と一体化した都営住宅は他にもいくつかあるのでそれらも今後は回ってみようと思います。併設されている都営バスの定期券売り場高架下の側道の方に都営バスの定期券売り場も併設されています。南千住二丁目アパートの入り口その奥にアパートの入り口がありました。入ってみます。

1階エレベーターホール1階は都営バスの営業所と車庫がメインなので住居スペースはありません。ポストとエレベーター、そして階段室があるのみです。壁がレンガ風になっていて外見よりは高級感があります。線路の奥に見えている首切り地蔵振り向くと線路の奥に地蔵が見えます。調べてみると延命寺というお寺がそこにあるそうです。
wikipediaによると江戸時代から明治にかけてはこの辺り一帯には小塚原刑場という処刑場があったらしく、この地蔵はそこでの死者の供養のために建てられたものだそうです。エレベーターに乗る話を戻して最上階に昇ります。
このアパートは13階建てのようです。都営アパートだと珍しいような気がします。最上階の薄暗いエレベーターホール最上階のエレベーターホールです。逆光なのもありますが薄暗いです。薄暗い階段室階段室も同様です。階段の窓から見えるスカイツリー階段室の窓からはスカイツリーが見えます。南千住二丁目アパートの廊下廊下です。正面に通っている常磐線の線路がよく見えます。正面を望む正面方向を望むと先ほど紹介した首切り地蔵が鎮座しています。お寺の敷地が線路の敷設で分断されてしまったのか墓地が2つのブロックに分かれています。
手前の線路が東京メトロ日比谷線のもので奥の線路がJR常磐線のものです。南千住駅方面を望む南千住駅方面を望みます。JR貨物隅田川駅があるおかげでとても開放感がある光景になっています。日比谷線の高架下からアパートを見る下に降りて日比谷線の高架下からアパートを見上げます。
真上を電車が通るたびに高架から小さなホコリなどが落ちてくるので高架下に居続けることはおすすめしません。自転車置き場自転車を置く場所は階によって指定されているようです。南側からアパートを見るアパートの外周を回ってみましたが車庫側は民家が建ち並んでいるのでやや引きの視点からしか見ることが出来ません。車庫の入り口からアパートを見るそのまま一周して車庫の正面入り口に戻りました。
見切れていますが真下の車庫には大量のバスが停められています。左側に見えているのは給油スタンドです。
絵が描かれた塀の奥に見える清川二丁目アパート
ここを離れて次は明治通りを東に歩いて白鬚東アパートに向かいます。道中で寄った2つのアパート群についてもここで書いておきます。
まずは南千住二丁目アパートから5分くらい歩いたところで偶然見つけた清川二丁目アパートです。当日の踏査計画には組み込んでいませんでしたがこの絵が描かれた塀の先にアパートが見えたので寄ってみました。清川二丁目アパートの外観狭めの出入り口微妙な古さのアパートです。正面の出入口は少し狭めの造りです。こじんまりとしたツインコリダー小さなツインコリダーになっています。地図を確認するとここは3号棟らしいです。道を挟んだ向かい側にある5号棟向かい側には5号棟があります。どうやら他の棟はすでに解体済みなようです。少し歩くと見えてくる橋場二丁目アパート明治通りに戻って少し歩くと今度は橋場二丁目アパートが見えてきます。アパートの入り口真裏に入り口がありました。昇ってみます。橋場二丁目アパートのエレベーターこのアパート(9号棟)は12階建てのようです。隣にもほぼ同じ形のアパート(10号棟)が建っています。橋場二丁目アパートのエレベーターホールエレベーターホールです。隅田川の対岸に見える白鬚東アパート廊下に出て右を向くと隅田川の対岸に壁のように連なる白鬚東アパートが見えます。
”壁のように”とは書きましたがここから見る限りはどう見ても壁です。パイプ管が映える廊下この棟の廊下は天井のパイプ管がむき出しになっています。アパートの正面にはガスタンクがある同じ地点から更に正面を向いた写真です。ガスタンクの奥に見えているマンション群は南千住駅東側一帯の汐入地区です。
南千住踏査とタイトルで謳ってはいますが今回はその地区には行っていません。今のところそこに行く予定は一切ありませんが、ちゃんとした団地地帯なのでそのうちに行くかもしれません。橋場二丁目アパート10号棟の正面入り口10号棟ではパイプ管はむき出しになっていない10号棟からの眺め一応隣の10号棟にも入りました。この棟の廊下では天井のパイプはむき出しになっていませんでした。より河川敷に近づいた眺めを見ることができます。15号棟のみツインコリダー型になっている一旦明治通りの反対側に行き全体像の写真を撮りました。一番隅田川寄りの15号棟は青い塗装になっていてなおかつツインコリダー型となっています。15号棟の明治通り側の入り口駐輪場として活用されている中央のデッドスペース15号棟の明治通り側の入り口です。1階の中央に生まれるデッドスペースは駐輪場になっています。その左右に一段上がる階段があります。
入り口の目立つパイプ管とバルブ右側の壁にはパイプ管とバルブがありました。貼り紙によると消火活動用らしいです。ツインコリダーを見上げるツインコリダーを見上げます。入り口の右奥にあるエレベーターエレベーターに乗る入り口に入り右手の奥にエレベーターがありました。この棟は14階建てのようです。最上階の廊下を歩く川側の廊下の方が長くなっている最上階の廊下です。隅田川側の廊下の方がやや長くなっています。南側のエレベーターホール南側のエレベーターから1階に降ります。この規模のアパートなのにもかかわらず、南北のエレベーターがそれぞれ一基づつしかありませんが足りているのでしょうか。隅田川側の入り口寂れた下駄履き住棟隅田川側の入り口です。中央の写真では真っ暗な部分にエレベーターホールへの入り口があります。一応下駄履き住棟ではありますが、これらの店が営業しているのかどうかはちょっとよく分かりません。奥側の自転車駐輪場再びツインコリダーを見上げる奥側のスペースにも自転車駐輪場がありました。こちら側からもツインコリダーを見上げることができます。工事中の石浜神社鳥居を挟んで橋場二丁目アパートを見る先ほどのアパートのすぐ目の前にある石浜神社にも行ってみました。この日は敷地の拡張か何かの工事をしていました。石浜神社の境内石浜神社の拝殿神社のホームページによるとこの神社は荒川区最古の神社で1300年程の歴史があるそうです。隅田川に架かる白鬚橋次はこの白鬚橋を渡って本命の白鬚東アパートに行きます。キリがいいので次の記事に移りたいと思います。