南砂二丁目団地(2020/08/10)
この日はまず南砂町一帯を歩きました。
南砂町駅がありますが、一番のお目当てである南砂二丁目団地は東陽町駅が最寄りなのでそこから歩きました。
東陽町駅3番出口を出て東の方角を向けばすぐ南砂二丁目団地が見えます(中央の水色のマンションは違います)。写真右奥の歩道橋のところまで歩きます。団地の案内図がありました。
外周に整備された道路はランニングコースとしても使えるようで、ここを27周と少し走ればフルマラソンと同じ距離を走れるそうです。
この日は気温がとても高い真夏の昼過ぎに訪れたからかランナーを一人も見かけませんでした。すぐ横の歩道橋を上り団地方向を見ます。手前に見えるのが1号棟です。そのまま手前の1号棟に入ります。この団地の特色ともいえるカラフルなパイプ管はこの棟で早速見ることができます。このように何本ものパイプ管がまとまって頭上を通っています。
この塗装が何を示しているのかまでは知りませんが、塗装されたペンキの劣化が顕著です。奥に見えるのはエレベーターホールです。エレベーターホールの手前には公衆トイレまで設置されていました。団地自体が古びているためトイレももちろん薄暗く古びている感じですが、中に入ってみると案外掃除がしっかりされていました。
考えてみれば家の真下の公衆トイレが臭かったら住人が嫌がるのも当たり前ですよね。外観は変わらなくても中はそこらの公園のものよりも遥かに綺麗です。エレベーターホールです。1号棟は駅から最も近い棟だからか1階には店舗が多く構えられています。いわゆる下駄履き住棟です。高層階へ昇ります。この団地の建物は全て14階建てです。1号棟の廊下です。
建物が折れ曲がっている部分はこのように廊下に対して斜めにドアが設置されています。そして空いているスペースの廊下側にはベンチも設置されています。4号棟方面です。
いくつかの店舗がこの棟の1階にが構えられているのが見えます。人が多かったため写真は撮りませんでしたが、この裏の1号棟と旧南砂西小学校跡地の間にはオーケーストアなどの店が並んでおり賑わっていました。5号棟方面です。地上に降りて次はそちらへ向かいます。そのまま5号棟をくぐります。
くぐった先には南砂二丁目東公園という小さな公園がありました。次は4号棟に入ります。
2枚目は建物の真下にある自転車置き場の通路です。この棟でも頭上にはまとまったパイプ管が通っています。この団地の全ての棟を回ってみて分かったことですが、どうやらカラフルな塗装がされたパイプ管があるのは1号棟だけなようです。最上階に昇ってみます。この棟はツインコリダー型なようです。
この団地の中心部にある3,4,5,6号棟はツインコリダー型となっていて、 外郭に建つ細長い壁のような1,2,7,8号棟とは異なる造りになっています。先ほど挙げた団地の案内マップは平面的で少しわかりづらいので、雑ですが航空写真に棟の号数を併記したものを載せました。
3,4,5,6号棟は単純な日の字型のツインコリダーではなく対面する廊下が南北にややずれている建築になってます。
これも文字で表すとすれば音楽の記号の「♮(ナチュラル)」型といったところでしょうか。3つ上の写真はこの先端部分から中央部の方向を向いた写真です。エレベーターホールは棟の中央部にありますが、北側と南側のエレベーターで異なる仕様になっています。これはツインコリダー型のアパートではよくある形です。
ここのものではどちらも1階と最上階である14階に停まるのは共通していますが、それぞれの停まる途中階が異なっています。青色のものは奇数階、黄色のものは偶数階にしか停まらないので途中階に行く際には乗り分けが必要となります。
こういった形のエレベーターはだいたい共通して停まる階は1階だけ、および解放されているなら1階と屋上階(R階)だけという仕様が体感的に多い気がしますが住居階の最上階にも停まるというのはレアな仕様なのでしょうか。少し気になります。乗り込んでみるとエレベーター内の壁面シートが剥がれていました。ダストシュートもまだ現役です。4号棟の一番北側の階段から2号棟を望みます。この棟は他の棟とは異なりピンク色の塗装がされています。
手前には芝生の広場も作られています。写真の左端に少しだけ見えているのが前述した旧南砂西小学校跡地です。
今度は少し右を向いて3号棟方面を望みます。隣には南砂中学校があります。
中学校の校庭に引越しのサカイのトラックが何台も停まっていますが、学校がわざわざ引越し業者を使ってどこから何を運搬したのかが少し気になってしまいます。2,3号棟は中には入らず外観だけ見てきました。
次は8号棟に入ります。8号棟は他の棟とは違いとても綺麗にリフォームがされていた印象です。エレベーターホールもほかの棟よりも綺麗でわかりやすい造りになっています。
また、横に長い建物に均等に配置されたエレベーターにはそれぞれに色分けがなされています。この写真ではかなり伝わりづらいとは思いますが、2枚目の5号機(緑色のエレベーター)だけは何故か他のエレベーターと比べて2.5倍ほど大きな造りになっていました。
ただ、このドアは両開きではなく片開きなので少し開閉に時間がかかります。団地のアパートにこのサイズのエレベーターが設置されているのはなかなか珍しいので、行ってみた際は探してみることをおすすめします。塗装や床材、ドアにインターホン、更には表札までもが他の棟のものよりも明らかに新しいものになっています。1号棟の通路の写真を記事の始めの方にあげましたが、この写真と比べてみるとこの棟の綺麗さが一目瞭然です。
オープンルームを行っている部屋もありましたが、流石に自重しました。購入の意思が全くない者がわざわざ手続きをしてまでそこに立ち入るのも迷惑でしょう。棟の真ん中まで歩いた辺りで再び3号棟及び中学校方面を望みます。保育園も見えます。棟の北端まで歩きました。そこから北東を望みます。
見えている単線の線路はJR東日本の越中島支線のものです。もし越中島支線が旅客化されていたらこの日は大島まで徒歩で歩かなくて済んだかもしれませんが、歩いたことで途中の寄り道で想定外の発見をすることが出来たのでどちらが優れているとも言えません。8号棟を降りて次は6号棟に向かいます。6号棟のエレベーターホールです。右奥に見えるものは居住者の一覧表です。
6号棟も前述した通りツインコリダー型なので、4号棟と同じように中央部に広いエレベーターホールがあります。エレベーターの色と停まる階の関係も4号棟のものと全く同じです。上の階のベランダや廊下からゴミを投げ捨てる輩がいるそうです。
上の張り紙のものも大概ですが、下の張り紙のものは投げ捨てが判明しているということはそのときにゴミ捨て場の近くに人がいたということでしょう。恐ろしい民度ですね。この棟の通路も汚いというわけではありませんが、8号棟のものと比べられてしまうと敵いません。屋上への階段には施錠がされており行けません。これはこの団地の全ての棟で共通です。6号棟南端の階段から東陽町駅(1,5号棟)方面を望みます。自分がこの団地に入った方向です。振り返って南砂町駅(7号棟)方面を望みます。目の前の壁には棟の号数が大きく書かれています。
永代通りと越中島支線の交差点には踏切があるのが見えます。一般道にあるような信号機が付いている踏切は稀少というほどでもないみたいですがありふれているというわけでもないと思います。6号棟を降りてからそのまま7号棟をくぐり同地点から上方向、そして左右を見ます。
建物の低層階には鉄骨で耐震補強がなされています。
2枚目中央の2つのドアは公衆便所でそれぞれ男子用・女子用です。永代通り沿いの団地の外郭の棟(1,7号棟)だけに公衆トイレが設置されているのは人通りが多いからでしょうか。ただ単に2,8号棟にもあるのに見つけられてないだけかもしれません。
3枚目左のドアの上には見にくいですが集会所と書かれています。この棟もパイプ管がまとまって何本も頭上を通っています。
この団地を回ってみて外郭の棟にはそれぞれの個性があるなと感じました。
全てこれ以前の文で触れてはいますがまとめると、1号棟はカラフルなパイプ管と下駄履き住棟、2号棟はピンクと白の明るい塗装、8号棟はリフォームされて綺麗になった内外装が特色だと思っています。
しかし、7号棟は他と比べて小さめということくらいしか特筆すべきことが無いのが残念です。何か個性をつけてあげてほしいです。最後は外周に抜けました。右手の建物は南砂小学校です。
冒頭の地図の通りこの歩道はランニングコースとしても整備されていて、写真を撮り忘れてしまいましたが100mごとにアスファルトに距離が書かれています。
この日はここの他に先ほども名前を挙げた南砂三,四,五,六丁目アパートやさらに北にある北砂五丁目団地なども回りました。
それらについては次の記事で書きたいと思います。